1. 水分補給はしっかりと

水分補給はしっかりと

ドリンクボトル

水分不足は危険です

夏場、登山道脇で座り込んでぐったりとしている人がいます。疲労の他に、熱中症、脱水症状の方が多いです。
ヒートアップした体温を下げるために、失われた水分を補うために、水分補給はとても重要です。
水分不足の状態になると、めまい、ふらつき、吐き気、だるさ、疲労感、眠気、頭がぼーっとするなどの症状が現れます。また「足がつる」原因にもなります。
ただ、これらは自覚症状がないまま、「気がついたらフラフラしていた」という状態になるので怖いです。それが足場の悪いところだったら、転落・滑落につながるからです。
よく熱中症予防で「喉が乾いたと感じた時には、もう体が脱水している。喉が乾く前にこまめに水分補給しましょう。」といいますが、まさにその通りです。
この時、暑いからといってガブガブ飲んでいる人がいますが、そうすると体へ吸収されずに、すぐにおしっこをしたくなってしまいます。水分補給をするときは「チビチビ飲み」を心がけてください。

十分な水分補給を

山行中は体内の水分が失われます。
「私はあまり汗をかかないから大丈夫」「だいぶ涼しくなってきたからそんなに飲まなくていい」という人がいます。実は汗以上に、呼吸で水分が失われるといいます。だから、汗をだらだらとかいていないから大丈夫、とは言えないんです。
また、特に女性の方は「トイレに行きたくなるから」という理由で、水分補給が少ない方が目立ちます。その結果、足がつったり、具合が悪くなって歩けなくなったらどうでしょう?
ご年配の方の中には「荷物が重くなるから、ペットボトル1本」なんて人もいます。やはりそれで動けなくなったりしたらどうでしょう? 水分が失われた結果、血液がどろどろになり、血管が詰まって登山道上で病死という事故が実際近年増えています。
夏場で6時間くらい歩くならば、1.5リットルくらいは必要です。

エネルギー補給と称してお菓子をせっせと食べている人が多い一方で、水分補給がおろそかになっている人がとても多いです。
人間の体の60%が水分と言われるように、水分が体に与える影響はとても大きいことを知っておいてください。
しっかりと登るために、安全に下山するために、「こまめにチビチビ」と覚えておいてください。

(文・今井清)